読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

笹団子の降る夜

読んだ漫画の感想を、自分勝手に書きます。

10. 封神演義

どうも〜!笹団子です。


皆さんは映画とかって頻繁に見ますか?

読んだ漫画の感想を書いていくどころかとうとう映画の話になっちゃってますけど、僕は香港映画が好きなんですよね。

香港映画って何やねん?という方も多いと思いますが、分かりやすく言えばカンフー映画です。ジャッキー・チェンやジェット・リーが有名でしょうか。


香港映画は僕がひねくれてるせいもあるかもしれませんが、人間離れしたカンフーアクションは勿論、えぇぇ・・・?みたいなストーリー展開も笑いを誘ってくれるし、とても気に入ってるんですよね。

少林サッカーとか日本でも有名なんで、見られた方も多いのではないでしょうか。見た人は何となく分かると思いますが、笑えるっていうのはそういうことです


少林寺なんてカンフーアクションが凄すぎるしめっちゃ引き込まれるのに、最終的に少林寺が崩れて敵も味方も全滅するっていう「え?」みたいな結末を迎えますからね。

っていうかエンドロールが流れ始めた時本当に「え?」って言ってしまったんで。そんな終わり方・・・?みたいな。

ただ全滅と言っても料理長と子どもたちは生き残って、遠くの崖の上から崩壊する少林寺を眺める料理長が「生きるってのは、そういうことだ・・・」っていう。心に響きましたよねこれは。そうなんだ・・・みたいな。その後すぐにいやどういうこと?ってなっちゃったんですけど。


でも香港映画全てがそんなめちゃくちゃなストーリーって訳でもなくて、人並み外れたカンフーアクションはそのまま、普通に面白いものもあります。

中村獅童も侍役で出ているSPIRITや、有名どころは時計台から落ちるジャッキー・チェンのプロジェクトA少林サッカーの後継であるカンフーハッスル(BGMも最高)、ブルース・リーの死亡遊戯も最後の15分だけが本人(撮影中に亡くなったから)という最高の仕上がりになっています。突然動きのキレが格段に良くなるっていうね。


その中でも僕がオススメしたいのがイップマン(序章&葉問)ですね。何かもう、漫画っていうか香港映画の紹介になっちゃってますけど、イップマンってのはアイアンマンとかそういう感じじゃなくて、葉問(イップマン)っていう本名らしく、実在したブルース・リーの師匠とのことらしいです。

その人生にフィクションを加えて映画化したのがイップマン(序章&葉問)なんですが、この序章と葉問の2作品とも師匠が最初から最後までエグいほど強いんですよ。

ラスボスが出てきても「まあ負けないでしょ」みたいな、大剣や拳銃を持った敵が出てきても「まあ負けないでしょ」っていうずっとそんなカンジなんですが、魚市場でおおよそ30人相手に1人で闘うシーンとか、剣相手に掃除用具で迎えうつシーンとか、いっそ清々しさすら感じられるほど強いです。ワンパンマンほどじゃないけど。

でもカンフーアクションだけでなく、そのストーリーも普通に面白いもんで、当時の時代背景(太平洋戦争の頃)を忠実に再現しながら、とてもアツいストーリー展開を見せてくれます。

あえて詳しくは書きませんが、基本的に勧善懲悪のストーリーなんですよね。なので見ていて気持ちが良いんです。地上波でやったら絶対流行るのに・・・。最後の最後、良い意味でのまさかのオチに至るまで心が震えっぱなしです。興味ある方はYouTubeなんかでアクションシーンだけでも見てみてくださいね!今冬5年ぶりに新作公開ってのもアツい・・・!






長くなりましたが、今日の漫画はこちらです。







f:id:sasadangokko:20151204101101j:image


オススメ度:★★★★★


藤崎竜先生の封神演義です。

あらすじ
今から3000年前の古代中国、殷の王朝時代。第30代皇帝紂王は邪心を持つ仙女妲己を皇后に迎えて以来、彼女の怪しい術に惑わされ、かつての賢君は見る影も無い抜け殻になり、国は乱れに乱れた。そこで仙人界崑崙山の教主元始天尊は悪の仙道を神界に封じ込め、革命による新たな王朝を作る計画「封神計画」を弟子の太公望に実行させる。
後に太公望は持ち前の頭脳と人を惹き付ける人格で仲間達を集め、宝貝(パオペエ)という仙界の道具を使い、共に封神計画を進めていく。そして順調に進む封神計画の中、新たな事実が次々と判明していくのであった。
(Wikipediaより)



さあ、ワンピースと同じ頃に連載開始した作品の一つである封神演義の登場です。これも中国のお話ですね。

ただ、三国志演義や漫画「キングダム」みたいに、史実を元にしたかと言えばちょっと微妙で、どちらかと言えば神話という認識の方が正しいのかもしれません。西遊記みたいな。

封神演義という題名からも、固いというか重厚というか、濃い中国史が綴られているかと思われるかもしれませんが、少年向けに非常にコミカルに描かれています。



f:id:sasadangokko:20151204232710j:image

ちょっとコミカルすぎるだろこれはと思えるような部分も。


物語は、仙人界を代表する仙人である原始天尊の直属の弟子にあたる太公望(たいこうぼう)を主人公とします。

f:id:sasadangokko:20151204234020j:image

風を操る宝貝(パオペエ)(魔法道具のようなもの)を使い、戦います。


あらすじの通り、時は殷から周へ変わる時代、美しい姿の女妖怪である妲己(だっき)と、それに骨抜きにされる紂王(ちゅうおう)の悪政に苦しめられる殷を倒し、周を新たに創るべく、原始天尊の命令を受けた太公望は、妲己やその仲間を倒していく封神計画を進めていきます。(仙人が息絶えると封神台へと魂が飛んで行き、封じられる仕組み)



f:id:sasadangokko:20151204234328j:image

紂王(左)と妲己(右)


f:id:sasadangokko:20151204234541j:image

周の武王


ちなみに妲己は分からないですけど、太公望、紂王、武王なんかは実在の人物です。先ほどイップマンの話をしましたが、元となる人物がいるだけで、物語自体はフィクションであるとのことですね。


一筋縄では行かない封神計画では、他にも様々な、濃くて心強い味方キャラ出てきます。主人公よりも存在感がある



f:id:sasadangokko:20151204234947j:image

楊戩(ようぜん)


f:id:sasadangokko:20151204235036j:image

哪吒(なたく)


f:id:sasadangokko:20151204235118j:image

黄天化(こうてんか)


などなど、紹介すればキリが無いほど味方キャラが出てきます。あのワンピースと似た特徴として、凄いのは一人ひとりのキャラがしっかり立っているということです。地味なキャラが全然いなくて、出るキャラ出るキャラ、敵キャラでさえも、個性的で面白いキャラクターとなっています。


他には太公望のライバルであり、敵とも味方ともとれない最強の仙人・申公豹(しんこうひょう)

f:id:sasadangokko:20151204235508j:image

始めから最後までずっと最強


そして、妲己の味方ではないが、殷を守る為にと太公望に立ちはだかる仙人聞仲(ぶんちゅう)

f:id:sasadangokko:20151204235729j:image

というように、敵の敵が味方というわけでもなく、味方も多ければ敵も多くと、本当にたくさんのキャラクターが出てきます。デ〇ズニーオンアイスレベル。


特に聞仲は、今でもネットの「印象的なボスキャラ」の話題では必ずと言っていいほど名前を挙げられる、インパクトのあるボスキャラでした。その圧倒的な強さには、読んでいるこっちさえも絶望を感じたもんです。


f:id:sasadangokko:20151205000308j:image

皆のトラウマシーン


そして、その魅力的なキャラクター達ですが、敵味方双方とも戦いの中でどんどん失われて行くんです・・・。敵が倒されるだけでなく、味方が倒されることもあります。毎回、涙無しでは見られません。

f:id:sasadangokko:20151205000032j:image



と、ここまでキャラクターについて長々と書いてきましたが、内容ももちろん面白いです。テイストとしては、両方読んだことがある方しか分からない例ですが、キングダムというよりはマギ寄りであるかと思います。どちらかと言えば魔法やファンタジーの世界の物語であるように感じられますね。


f:id:sasadangokko:20151205000452j:image

もう"古代中国"とか忘れよう。



先ほど書いた封神計画も、殷の滅亡も、ただでは終わりません。様々な人の、色々な思いが交錯し、その思いや裏側も緻密に描かれていきます。


f:id:sasadangokko:20151205000822j:image



f:id:sasadangokko:20151205000943j:image



f:id:sasadangokko:20151205001011j:image



f:id:sasadangokko:20151205002258j:image



f:id:sasadangokko:20151205001031j:image




ここまで見たらもう読むしかないでしょ!

23巻でしっかりまとまって終わり、ずーっと飽きません。何か読んだことある人って意外といるもんですが、是非、未読の方はこれを機会に手をつけてみてくださいね!終盤も圧巻の面白さ。







f:id:sasadangokko:20151205001320j:image

皆のトラウマシーン2(人肉ハンバーグ)



それではまた来週お会いしましょー。