11. 第三次性徴期、大塚くん!
こんばんは!笹です。









今日は中学の頃の思い出について話したいと思います。
僕は中3の頃好きな人がいたんですけど、そこそこ喋る程度で、恋人どころか"友達"と呼べるような関係にすら到達出来ずにいました。
いやいやいや・・・無理でしょ、って。改めて冷静になるくらい可愛かったんですよ。もう本当可愛かったんで、とてもとても自分の手が届くような存在では無かったんです。自分の中で今でも能年玲奈の半分くらいの権威に到達してると思えるほどにです。(能年玲奈を何らかの""如来""とした場合)
でも勝手にネガティブに思っていただけで、考えていたよりも事態が好転していた、なんてことは人間関係に限らず意外とあるものなんですね。
中3の2学期が始まった頃、後期のクラス委員を今度の学活の授業で決めるという話になりました。
僕はいや〜面倒だしやりたくないでしょ〜みたいな。受験勉強もまだそぞろな時期だったので、早く家帰ってCCFF7やりてーよみたいなそんな感じだったので、全くやる気は無かったんです。
クラス委員を決める学活の前の休み時間、誰がやることになるんだろうな〜なんて会話の輪の中に好きな人もいたんですけど、突然こんなことを僕に言ってきたんです。
「笹くんがクラス委員やるなら、私もクラス委員やるよ」
この時点で「奇跡が起きた」とまで思ってしまったんです。今でも覚えているぐらいですね。
そりゃもう誰もが認めていたくらい可愛い子が、僕とクラス委員を?ペアなんだけど?やりたいんですか!?マジで!!?って。
しかも3年後期のクラス委員って、部活もないから放課後一緒に話し合いする流れで・・・っていうね。まあこの頃僕は最高級のピュアハートの持ち主だったんで、「一緒に帰れるやん!デートやん!」なんて心が沸き踊ったわけです。本当、今までの人生の中でもその時は幸せのピークでしたね。
学活が始まり、前クラス委員が後任のクラス委員の立候補を募ります。まずは男子から。
僕は事情を知らない周りの人がナチュラルに引くぐらい勢いよく、「スヒンッ!!」ってもう鳴ってましたかね?そのぐらいの勢いで手を挙げました。
特に何の理由も無くクラス委員をやりたいと言う人もいないみたいで(僕のヤバすぎる雰囲気に引きまくったからかもしれないけど)すんなりと男子は僕に決まりました。
さあ、舞台は整った!あとは君が手を挙げるだけで、全てが始まる!!僕の残りの中学生活は、ここに来て一気にそして確実に華やかなものとなる!!!もう心が、はち切れんばかりでした。
「女子でクラス委員やる人〜?」僕は前しか見ませんでした。その声に反応し、そして静かに手を挙げた人がいるというのは、前に出ていた前クラス委員の「おっ!」という表情で分かったからです。
拳を握り、誰にも分からないほど微細なガッツポーズをした僕は、まるで何事も事情は無かったかのように手の上がる方向を見ます。
ところがです。
振り向いた僕から出てきた言葉は「嘘だろ・・・・・・誰だ・・・・・・?」でした。
まあ要するに、全然違う女子が手を挙げちゃってたんですよ。つーか同級生なんで知らない訳が無いんですけど、あまりにもショック過ぎて出てきた言葉は「嘘だろ・・・・・・誰だ・・・・・・?」これでした。
結局僕の好きな人は後に聞いたところ「ごめん、少し様子見てから挙げようとしちゃったw」とのことで、いや本当かよと。僕が挙げた時点である程度覚悟してたでしょ絶対。でもまあ天使だからいっか。っていうそんな感じでした。
一方、実際手を挙げた女子に理由を尋ねたところ「内申点に影響するから」とのことで、いや気持ちはわかるけどさぁ・・・・・・いやわかるけどさ。堅実派なんだね。っていうそんな感じでした。絶妙に責められないわ。
結局そんな些細なことで「運命が巡って来てねえ」とか思った僕は、最後まで想いを伝えずに終わりました。今でもそんな感じです。大人になったら言葉にしたところでなかなか伝わらない想いもありますからね、能年玲奈さんとかね。(伝わってるのかもしれないけど)
皆さんの中学時代はいかがでしたか?たまには深〜く思い出してみると、結構面白かったりするかもしれませんね。
そんな訳で今日はこちらの漫画です。

第三次性徴期、大塚くん! / 君塚力(ガンガンコミックス)
オススメ度:★★★★☆
君塚力先生の第三次性徴期、大塚くん!です。
あらすじ
1987年、不慮の事故で気を失った大塚剛。
深い眠りについた26年後の2013年、奇跡的に目を覚ます!
見た目は40歳、中身は14歳! 大塚くんの苦悩が始まる!!
もうタイトルから「ヤバい漫画だな」と、そういう偏見を持ってしまっている方も多いかもしれませんが・・・えぇ、えぇそうです。実際ヤバい漫画です。
この漫画の主人公は、14歳から40歳になる26年の間、昏睡状態だったが奇跡的に目覚めた男子中学生・大塚剛!!

つーかさりげ設定重くねーか。
コナン君と逆ってことですよね。中身は中学生ですが、外見は40のオッサンです。
ちなみに26年の間昏睡状態に陥っていたのに、普通に歩けて普通に生活できているのはどうかというマジレスは、ギャグ漫画ということで許していただければと思います。
基本、大塚くんのキャラがとにかく飛び抜けて濃い、ということですよね。
普通の中学生の生活が、40歳の見た目であるが為に変な風に写ってしまうという・・・めちゃくちゃズルい設定だと思います。本人はたまったもんじゃないですけどね。

この「中身は14歳なのに外見が40歳」ネタは、病みつきになるほどアホらしさがずば抜けてますね。僕の中学の頃の恋とは境遇が違って、同級生に恋をしただけで条例違反で捕まるとかね。

つらすぎる。
他にも中学生なのにオッサンの悩みを持っていることとか

見た目がオッサンだから出来る、普通の中学生には出来ないこととか

見た目がオッサンなせいで出てくる人違いやその風格による勘違い(下は職場体験)

など、正直設定的に出オチなんだろうなと思った作品でしたが、あまりにもキャラが濃すぎていくつもネタが出てくるんですね。そういう方向性の食い違いがあったか・・・!と、中学生とオッサンの顕著な違いを見るのも楽しいです。
尻すぼみになるかと思いきや、結構全体通してちゃんと面白いんです。

しかも、最近4巻で完結した漫画なので、読みやすいですし、何より現代のネタ(2015年12月現在)も入れてくるというのがね。ユーチューバーになるとか。
非常に取っつきやすい作品ではあると思います。僕は声に出して笑いながら読んでしまいました。オススメします。
いきなり学年飛んで卒業式に入るので打ち切りであったとは考えられますが、惜しいなぁ〜〜〜と心の底から思います。掲載誌が違えば続いてたかも・・・?
でも最後も結構綺麗に終わってくれるので、安心してください。本棚に収める充実感は保証できると思います。気になりましたら是非、読んでみてくださいね!

恋愛要素もあります(驚愕)
それではまた来週お会いしましょー。