笹団子の降る夜

読んだ漫画の感想を、自分勝手に書きます。

15. ふたつのスピカ

どうも〜!ささです。



皆さんはクエーサーという天体を知っていますか?まあ天体と言うぐらいなので、当然宇宙にあるものなんですけどね。クエン酸ではないですよ。


そのクエーサーがどんな天体かって言うと、何と、あまりにも光り過ぎて目に見えない天体なんです!は!?


僕たちが想像する光といえば、太陽光や、暗闇を照らす明るい蛍光灯や街灯なんかですよね。

でもそれだけが光じゃなくって、実は赤外線や紫外線も、目には見えませんが光に分けられています。


リモコンを操作してる時、何も光ってはいませんね。でも操作するための"光"である赤外線が実は出ているんです。目では捉えきれない光なんですけどね。


これは波長の問題で可視光であったり不可視光だったりうんたらかんたら〜と、理系でなければ少し難しい話になってしまうんですが。。。

しかし、クエーサーはそれとは少し違い、その発光の強度があまりにも強すぎるため見えないんです!


その光り方がどの程度のものかというと、大体太陽の10兆倍の光であるとされます。10兆倍って何?みたいな。僕らが普段見てる太陽、アレより10兆倍明るいらしいですよなんて言われてもね、いや信じらんねーけどってなりますよね


実は僕らの目って意外と万能ではなくて、結局誰しも眼鏡が必要になったり、すぐ錯覚を起こしたりとかもう全然なんですよね。しっかりして欲し過ぎる。



輝き過ぎて、目に見えないーーー



ここだけ切り取ると本当に、めちゃくちゃロマンチックじゃないですか?それが実際に宇宙にあるってんだから、余計にロマンが増大しますよね・・・!


だから能年玲奈も輝き過ぎるあまり、皆にはちゃんとその光が届いてないんじゃないかなって。え?突然何言ってんだコイツと思った人が過多かも知れませんが、本当にそうなのかもしれませんよ。


目には見えない輝き、そんなロマンが人間にも当てはまると良いんだけど。









という訳で今日はこちらの漫画!













f:id:sasadangokko:20160115192652j:image

ふたつのスピカ / 柳沼行(MFフラッパーコミックス)

オススメ度:★★★★★




あらすじ
2010年、日本初の有人宇宙探査ロケット「獅子号」が打ち上げられた。しかし、獅子号は鴨川アスミの住む唯ヶ浜市街地に墜落する。搭乗員は全員死亡、民間人にも多数の死傷者を出す大惨事を引き起こした。これにより、日本の宇宙開発は大きく遅れる事になった。
数年後、この事故で母親を亡くしたアスミの前に、獅子号の搭乗員の幽霊であるライオンさんが現れる。ライオンの被り物をした彼の姿は、不思議な事にアスミだけにしか見えなかった。彼は独りぼっちだったアスミに、自らが果たせなかった宇宙への夢を語った。




と、いうことでね。こちらのふたつのスピカなんですが、宇宙をテーマにした内容となっております。


叙情的な雰囲気の中で、夢を追いかけることの大切さや、宇宙のロマン、そして主人公の成長を描いた作品です。




f:id:sasadangokko:20160115225809j:image

1話目でいきなり泣けてしまう


ここからは良さを3つに分けて、紹介したいと思います!


1. 叙情的な雰囲気

登場人物の心の変化がとても細かく描き出されています!

例えばこのシーン。


f:id:sasadangokko:20160115230125j:image


そもそも主人公のアスミちゃんがよく泣くんですけど、泣く時の表情の違いが細かく分けられていたりして、文章には書かれていない想いを、絵を通して伝えてくれます。



f:id:sasadangokko:20160115230442j:image


「会いたかった」という願いは一緒でも、うちに秘めた想いとか心の揺れは全く違う表情として出ていますよね。


と、いうのを代表的なものとして挙げますが、嬉しい時も悲しい時も、心のとても繊細な揺らぎを絵でしっかり表現できていて、いや〜・・・この絵柄が何かまた、グッと来ちゃいますよね。



2. 詩的なセリフ回し

Twitterなんかではよく「ポエム()」と詩的な表現はバカにされていますが(ポエムしてる人もしてる人だけど)、本当に綺麗でじんわり心に響くものがこの作品中にはありますね。



f:id:sasadangokko:20160115230937j:image


これ、あくまで宇宙に行きたいという夢を前提に自分の心構えを説くの・・・最高過ぎませんか?ロマンチック過ぎる・・・!


またちょっとした小さいコマでも


f:id:sasadangokko:20160115231138j:image


こういう"良い・・・!"って感じのセリフが散りばめられているためか、ずーっと心を掴んで離されず、読みふけってしまうんですよね。





3. 人のあたたかさの描写

例えば友達や家族、恋人や先生なんかと関わって、あたたかさを得て、主人公が成長していく姿って、読んでいるこっちまで心が温まりますよね。



f:id:sasadangokko:20160115231558j:image

お父さんとの電話、温かすぎて読んだ時普通に泣いてしまいました。



f:id:sasadangokko:20160115231721j:image


学校の友達との励まし合いとか、夢を語り合ったりとか。応援したりとか。



あとは何と言っても優しい幽霊である"ライオンさん"とのやり取りですね。



f:id:sasadangokko:20160115232046j:image


このライオンさんが出てきた時は、ここまで挙げた3つの良さが凝縮されたやり取りがなされ、全身の毛穴が開くような感覚に襲われるほどの鳥肌が立つし、毎回心を揺さぶられます。





いかがでしょうか、主なところは以上の3つであると思います。人のあたたかさや、夢を持つことの大切さ、宇宙の広大さについて、読みながらきっと強く伝わるのではないでしょうか。


地味にすごいと思ったのはこのシーン!


f:id:sasadangokko:20160115232307j:image


まるでLINE交換のようなやり取りがなされ、友達に至っては



f:id:sasadangokko:20160115232603j:image


スマホのようなものを持っています。


これの何がすごいかって、まずこの漫画の時代設定はちょうど今の数年後という未来になってるんですけど、この漫画が描かれたのは2002年頃なんですよ。


携帯がまだそんなに普及してなかったような頃に、幼稚園児が持つほどまでに普及し、しかも形状までほぼスマホ・・・まるでちょうど現代の状況のようで、作者、何者なんだという感じがしますね。


先述した通りこの漫画は、ちょうど僕らが生きている今の数年後の設定なので、近い未来、もしくは自分たちの今と照らし合わせて読むのも面白いかもしれません。


16巻と良いボリュームで完結する漫画かと思われます。気になりましたら、是非!お勧めです!








f:id:sasadangokko:20160115233156j:image

地味に毎巻、後書きまでめちゃくちゃ良い・・・。



それではまたお会いしましょう!